


新規店舗の建設から、店内の什器・設備の企画や保守、新タイプの店舗建設にまで携わる開発本部。長谷川亮が所属している店舗建設部は、新規店舗の建築計画作成や工事の進捗管理、既存店舗の改装や保全を担当する。
一例を挙げると、路面店を新規に建設する際には、設計事務所とともに土地を調査し、店舗・駐車場の配置計画と店内レイアウトを作成する。その後も現場に足を運び、工事の進捗管理や打ち合わせ、予定通りの施工がされているかの確認を行いながら、オープン予定日に向けて準備を進める。


長谷川:
店舗のロケーションや敷地は、その店舗ごとに異なります。しかし、フランチャイズビジネスであるからには、ファミリーマートの基準を守って、なおかつ現地の状況に合わせた店舗を建設しなければなりません。店舗に対する開発担当者やオーナーの強い想いと、ファミリーマートの基準との間で調整しなければならないことが多く、「こうしたい」という理想と、「こうあるべき」という基準をどれだけすり合わせられるのか、このような点がフランチャイズの店舗を設計する難しさだと思います。
また、駐車場の配置は、特に頭を悩ませる部分です。ロケーションや土地の形、道路状況や交通量によって、最適な駐車場の形状が変わるからです。特に、駐車場の入り口をどこにするか、入り口を何カ所設けるのかは、重要な検討ポイントになります。コンビニの駐車場は、車が入りやすく駐車しやすいことが重要。駐車しやすいと「便利だから、また行こう」と、お客さまが思ってくださいます。集客にも関わる大切な部分です。

「あるケースでは駐車スペースを1台分、あるケースでは進入口というように、ケースに応じて取捨選択する内容を変える必要があります。しかも、うまくいくかどうかは、開店するまでわからないこともある。だから店舗がオープンし、お客さまで賑わっている様子を見てやっと安心できます」
さまざまな現場に携わり、実際の立地や条件と基準との間を調整する経験を重ねてきたが、「大学構内の店舗の案件は、とりわけ思い出深い」という長谷川。大学側の「カフェのような空間に」という要望と、ファミリーマートの店舗基準を両立する必要があったという。最終的に、天井が高く広い建物の一画に天井や壁を設けず、パーテーションで空間を仕切る提案が採用された。
「店舗の具体的なイメージ図を作成し、他の提案資料とともにプレゼンテーションをして、ようやく採用になりました。オープン後、大学関係者をはじめ多くの方にカッコいい店舗になったと言っていただくことができ、安心するとともに、よかったという気持ちになりました」
出店場所の要望に応じた店舗づくりに立ち会えて、今後の業務の幅を広げるよい経験になったという。


以前は、一級建築士事務所で、コンセプト等を聞いて発注を受ける立場で働いていました。ファミリーマートに入社したのは、発注する立場で、コンセプトから店舗作りまで携わってみたいと考えたからです。
この仕事は、加盟店、開発担当者、スーパーバイザーの意見を聞くところから始まります。ですから、ヒアリングが上手な人が好ましいですね。
