


担当地域に新しい店舗を出店するため、物件を確保し、店舗を経営する加盟者を見つけることが、店舗開発の主要業務だ。
物件の確保には、不動産業者を介することが多いが、時には直接物件の所有者の個人宅に飛び込み営業をかける場合もある。出店したい場所のマーケット調査を行った上で、地主あるいは家主に賃貸借の交渉を行い、条件を決定して契約する。加盟者は、募集に対してご応募頂いた方の中から契約することが多い。応募者にはファミリーマートを経営するメリット・デメリットをしっかりと説明し、事業について理解していただいてから意思を固めてもらう。
「理想は、物件の確保と加盟者がほぼ同時進行で契約できること」
と、森田充昭は言う。


森田:
物件の確保では、何度も地主・家主を訪問し、相手の状況を把握できて初めて、契約に向けた話し合いを始ることができます。初めての訪問から契約まで数年かかることもあるため、粘り強く話し合える忍耐力が必要な仕事です。
相手あっての商談であるため、当然、相手の立場から物事を考え、「どうすれば相手にとっても良い形になるか」と考察します。また、相手とのコミュニケーションを円滑に進めるためにも、相手を深く理解することが必要不可欠となります。
初対面の方と商談を行う際には、社内でその方に関する情報を集めます。会った時の印象が情報と違えばその理由を推察し、常に細やかな人間観察を行い、洞察力を駆使しています。
それとともに、「若いうちの失敗は大した失敗じゃない。やれるだけやれ」と先輩に言われたこともあり、「一回やってみよう」というチャレンジ精神を大切にしています。

出店が決まってから物件交渉、加盟者募集を行い、新築で店舗が開店するまでには、半年ほどかかるのが通常のペース。物件契約がおおよそまとまりかけたところで加盟者が決まるのが望ましい。しかし、神戸市内のある場所への出店が決まった際、物件は契約間近であったにも関わらず、加盟者の募集が滞り、加盟者選定が難航した。森田は、飛び込みでのアプローチを試みた。30軒から40軒に上る酒屋等の商店を訪ね、説明会への案内を行い、ようやく加盟者が決まったのはオープンの2カ月前だった。
「物件、加盟者双方の契約が済んでも、開店までは安心できない」と森田は言う。開店日を迎え、お客さまが店内に流れ込む様子を目の当たりにして、ようやく、「無事に出店できてよかった」という感慨に満たされる。
「私たちの仕事では、得られる結果は、出店できるか否かの二択。それが、やりがいでもありますが、すぐ結果がでる仕事ではないのでモチベーションを保つ努力も必要。先輩や同僚に負けたくないという強い気持ちで臨んでいます」
また、仕事は基本的には上司と相談しながら進めるが、時として現場で重要な決定を自身の判断で行わねばならない場面もある。責任に比例して権限が大きいというやりがいもあると、森田は言う。


よく自分自身もアドバイスされることですが、目標をしっかり設定することが重要です。仕事、プライベートを問わず、目標を持つことは仕事をする上でのモチベーションにつながります。
さらに、好奇心を持つこと。私自身、スーパーバイザーから開発へ異動した際は、上司や先輩を質問攻めにして、知識を身につけました。独りよがりな知識では、社会に出て働くことはできません。周囲の助言や意見に積極的に耳を傾け、自分のスキルとして取り込む、旺盛な好奇心を大切にしてください。
